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仮面ライダー1号 (映画)感想

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蘇った旧来の大幹部に対して「体をいたわれ地獄大使」と語ってしまう仮面ライダー1号

ノバショッカーの登場によりもはや過去のものになってしまったショッカー。
この世界の大首領が誰なのかは分からないが、仮面ライダーゴーストが存在する世界とは言え仮面ライダー1号から続く世界として描かれているので、(仮面ライダーディケィドに登場した大ショッカーのような組織をパラレルワールドに位置付けるのなら)仮面ライダーストロンガーで登場した最終的なショッカーの黒幕、岩石大首領も失いながら細々と活動を続けてきたのだろう。

そんな最中、劇中では正体を示唆されていない存在(地獄大使の言葉を借りるなら「俺を生き返らせたもの、神か悪魔かは知らんがな」)により蘇えった地獄大使(演:大杉漣)。
蘇えった地獄大使に対して本郷健(演:藤岡弘、)は懐かしそうに名前を呼びながら驚き、そこにはまったく憎しみが感じられない。

本郷健「貴様ぁ…地獄大使か…」
地獄大使「本郷健か…まさかまだ戦っていたとはな(激励)」
本郷健「なぜだあ何故貴様が生きている(少し嬉しそう)」
地獄大使「我は地獄大使文字通り事故の使者として蘇ったのだ」

最早同窓会で出会った同じ部活でポジション争いをしていたライバルのような会合である。

物語終盤ではショッカーを裏切るかのようなアクションを見せ、本郷健を煙にまいた劇中最も味方にポジションの近かった大幹部、地獄大使だけあってアレキサンダー大王のアイコンでパワーアップしたノバショッカーの大幹部ウルガアレクサンダーに対して仮面ライダーゴースト、仮面ライダースペクター、仮面ライダー1号と共に共闘。
最終的に地獄大使の尽力もありウルガアレクサンダーは力尽きるのだ。

がしかし同時に地獄大使も戦いで力が尽き明らかに疲労困憊してしまう。
地獄大使はアレクサンダーアイコンを自らの手で破壊し、こう呟く。
「こんなものに頼っても自分を失うのでは意味がない」
地獄大使の目の前から立ち去っていく本郷健。

「待て本郷俺との決着はどうするつもりだ」という言葉と同時に被っているファラオのような装着が粉々に壊れ中からは白髪混じりの老人が姿を現す「待て本郷俺と戦ってくれ」

そんな地獄大使に対して本郷健は満面の笑みを浮かべこう語りかけるのだ
「体を労れ地獄大使と。
「待て頼む待ってくれ本郷」とすがり付くように話す地獄大使が何とも可愛そうでたまらない。

仮面ライダーという特撮の中で最もライダーに対して楽しそうに作戦を考案していた大幹部は地獄大使(演:潮健児 )であった。

ショッカーとゲルダムが手を組みゲルショッカーになる最中、解体が決まった旧組織の大幹部として地獄大使仮面ライダーに戦いを挑みそして散っていた(余談だかゲルショッカーが結成された後に旧ショッカーの戦闘員は全て処刑されている描写がある。
事実上ショッカー最後の大幹部となった地獄大使は何らかの強い圧力を感じながらライダーに戦いを挑んだはずであり、宿命の敵との決着の付け方としてはそれは不本意だっただろう)

大首領に翻弄され、命を落とした地獄大使が今度は何者かの命によって命を吹き返し、再び仮面ライダーと合間見えた。
しかし長年の宿敵は今まで見たこともないような笑顔を見せ、それどころか体さえ労られ、自分の目の前から去っていく。
「俺と戦ってくれ、それが俺達の俺達の」

最早「ショッカー軍団万歳」とも言えなければ爆死を遂げることもできない。
時代に取り残された悪の組織の哀愁がそこにはあった。

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