ビジネスライクな関係だから適切な態度がとれた草薙剛と、仲が良いから態度を間違えた山口達也

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草薙剛は公然わいせつの現行犯逮捕で謝罪会見の際に明らかに怯えていた。
特に木村拓哉が怖かったようで、事件の後に真っ先に謝りの電話を入れている。
SMAP復帰についても「迷惑かけた僕がそんなこと言える立場じゃないです」 と記者からの質問に分別をつけた。
この事件で草薙剛のイメージは殆ど下がらなかった。
真面目に反省している事が世間に伝わり事件も事件だったから、草薙不在時のぷっすまユースケ・サンタマリアは″剛がやらかしましてね″とヘラヘラ笑った。
草薙剛が本当に反省しているからユースケ・サンタマリアもヘラヘラできた。


しかし本人に反省の色がなければ、ユースケ・サンタマリアも深々と頭を下げるしかなかっただろう。
しかしそれではその場の溜飲は下がっても、ますます本人に矛先が行ってしまう。
ユースケ・サンタマリアの敢えて不謹慎と思えるような行為に出て、剛の為に頭を下げないと言う選択肢は草薙剛の態度に加えてあの場で一番草薙にとってありがたいフォローになった。

山口達也の件のTOKIOメンバーだって本当は世間に頭なんて下げたくはなかったと思う。
それは山口達也の首を益々絞めることになるからだ。

それは記者会見で思わず「5人でTOKIOなので席があるなら」 と答えてしまい、反省の色なしと言う印象を世間に与えてしまった山口達也の変わりに自分達が頭を下げれば、一瞬の世間の空気間ぐらいは和らぐ。
しかし他のTOKIOメンバーがちゃんと謝罪すれば、ちゃんと謝罪するほど″それなのに山口達也メンバーは″と思ってしまう世間はいる。
SMAPよりメンバー感の仲が良いTOKIOにとってそれは辛い事だろう。
しかしここで山口達也をメンバーが庇っても何も変わらないのだから、メンバーもそうするしかない。

TOKIOSMAPに比べてメンバー感の仲が良かった。
それが山口達也にとっては良くなかった。
仲が良いからこそ甘えが出て、仲が良いからこそ拒否される事に怯えた。
特にTOKIOメンバーは職人系のメリハリで態度を変える人が多そうだから、″怒った時のメンバーの態度が自分に向かったら″と言う未知の事態を想定できずに怯えて、尚且つ仲が良いからそれはないだろうと予測を甘く見た。
だからメンバーは事件をテレビで知り、尚且つ会見に呆れた。

″怒った時のメンバーの態度が自分に向かったら″と言う状態を想定できた草薙剛は、ビジネスライクな関係だからそれはあり得ると予測できた。
草薙剛山口達也は真逆である。

初手を間違った山口達也は辞表を見せ、メンバーを牽制するしかなかったようだが、その態度は一番職人タイプの人間が嫌いなナヨナヨした態度にしか見えなかったようだ。
山口達也は今、メンバーに気に入られていた職人タイプの明るい男の態度もできなければ、急に自分の弱さを克服出来るわけもないので、男らしく反省も出来ない。
恐らくメンバー山口達也を辞めさせたくないから、敢えて強い態度で攻めているのだと思うが、そうすればそうするほど心の弱い部分が剥き出しになった山口達也は、オロオロと狼狽し、メンバーが受け入れた男とは違う反応を示すだろう。
それを見たらメンバーはますます呆れて彼を辞めさせたいと思うかもしれない。