「上手に調子こく為の教科書」にうまく乗った有吉弘行と言う男

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ラッパーの呂布カルマはヒップホップを「上手に調子こく為の教科書」と位置づけた。
芸術大学を出て漫画家に挫折し、勉強を教えずもっぱら教室の運営に重きを置く塾長というような到達点より、呂布カルマはラッパーと言う今の着地点に満足しているだろうとそこに疑問符はない。
ラッパーの中にはディスに重きを置くドタマのようなラッパーもいるが、音楽に乗らずともディスで一財産稼いだ有吉弘行
そして有吉弘行太田プロで一番可愛がっている中から一番売れた後輩のアルコアンドピースの酒井健太は途中からヒップホップに目覚め、フリースタイルを披露する菊田健太と言う芸名も持っている。
一番売れた可愛がっている太田プロの後輩がヒップホップに目覚めるという事はもしかしたら有吉弘行にもヒップホップの要素はあるのかもしれない。
有吉はソニーから太田プロに移籍してきたアルコアンドピースが自分のラジオのアシスタントになった時、その存在を大層面白がり、尖っている平子祐希をかなり深い所までいじり、その後アルコアンドピースはラジオで冠番組を持ち、テレビでもちらほらとみかけるようになった。
有吉弘行バータ的な出演が多いとは言ってもアルコアンドピースを開花させたのは間違いなく有吉弘行だ。

あだ名というお題に乗り、スタジオを沸かす、そう言う無理矢理な言い方をするなら有吉弘行とヒップホップは親和性が有ると思うが、有吉弘行ほど上手に調子に乗った芸人を私は見た事がない。
調子に乗ると言うのはある程度、人間関係を円滑に進ませる為の教科書的な意味合いがある。
しかし途中でしくじってしまうのでは意味がない。
呂布カルマがいう所の「下手打った奴から順にいなくなる。仕事や家庭も理由になる」
エンタの舞台以外では借りてきた猫のようだった長井秀和
島田紳助に眼をかけられながら、ブーム後は売れなかった羽田陽区。
下手打った奴から順にいなくなる。
上手に調子に乗っていた人間が、滑ったり傲慢になったりする様に世間は厳しい。
だから調子に乗るのは恐いのだが有吉がしくじったのは、恐らく裏でなにかあったであろう夏目三久との関係だけ。
未だに適切に上手に調子に乗り続けている。